2017/07/24

男の発達障害の人が見ると幸せになれる動画


これは1929年製の蒸気トラックだ。センチネルというイギリスのメーカーの、DG8という型番だ。
SLほどかっこよくない、むしろ 常に石炭をくべ、力を出すときには思い切り石炭を与えてもらい、水を思い切り与え、ハンドルを思い切り回さないと動かない、かっこ悪い代物だ。
だが、我々にとって応援したくなる車ではないのか。
DG8は蒸気で動いている。だからクラクションがSLと同じで、しかも運転手の後頭にある。運転にはやはりすくなくとも二人必要だ。
DG8はブルブル震えながら、もくもくと煙を出し、がむしゃらに走る。だがこいつ、意外と速いときはそこそこに速い。
さあ、石炭をさらに加えて加速だ、というときに急ブレーキをかけるとき、思い切り燃えている煙が運転手に襲いかかるし、思い切りフルパワーになっている蒸気をエンジンに与えず全部逃さないといけないので、蒸気を無駄にするものすごい音がする。我々のアクセルと同じではないのか。
運転手もどのぐらい石炭をくべるべきか、経験でよくわかっている。

DG8を動かすには、まず種火をボイラーに与え、石炭を加えて2時間かけて動けるようにしなければならない。2時間で水を沸かした蒸気は250気圧にもなる。こんなこと我々もよくあるではないのか。
DG8は坂道に弱い。だが平坦な道では今の進化した車だらけの道でなんとかトラックとして動ける。我々と同じではないのか。
DG8は今の車と違い、排泄する。燃えかすは命取りなのでボイラーに棒を突っ込んで追い出したり、最後のシーンでは熱で真っ赤な燃えかすを一気に吐き出す。生き物なのだ。
DG8を前から見えると、赤く燃えるボイラーの火が見える。日本の蒸気機関車が火入れ式で魂を入れられるように、蒸気機関は生き物だ。魂が入っている。いま過労や受験戦争などでロボットになっている健常者もいるが、一人前の魂が入っているのは我々も同じなのではないのか。
DG8には蒸気機関によくある安全弁があり、ボイラーの圧力が250気圧を少しでも上回ると、蒸気を逃すので無理をしないようにできている。我々もそうした仕組みで自分を守っている。
イギリスは蒸気機関と鉄道によって発展した。今でもDG8が交差点を通ると、他の車はありがたく避けてくれる。
そしてよく愛してもらっている。
DG8は冬になると定期点検に出される。整備士はどうでもいいくだらない話をしながら、適当な努力で完璧に仕上げる。たまに何か部品を組み込むのを忘れるが、なくても構わない部品なのか、特に異常はなく整備を終えた。これは我々には大事ではないのか。今のトラックほどの努力もいらない、乗用車の整備のノリなのだそうだ。
さすがにイギリス人はこのノリで特急を組み立てて失敗したようでもある。我々はどれだけ疲れるべきか考えたいところだ。
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